アトリ

 花鶏・臘子鳥。鳥綱スズメ目アトリ科。全長約16センチ。冬鳥。春になると去っていきます。日本ではかつて狩猟鳥に指定されていて、毎冬100万羽前後もかすみ網猟によって捕獲され、食用にされていましたが、1947年(昭和22)かすみ網猟が法律で禁止されると同時に、ツグミなどとともに狩猟鳥から除かれました。

 群れは非常に大きくなることがあり、餌がありますと、群れは膨らむ一方です。春先には大群となり、一斉に飛び立つ時はすさまじいばかり。ピレネー山脈の麓(ふもと)には100万羽を超すアトリが集まるねぐらがあります。また日本でも数万羽からなる群れが珍しくなく、『日本書紀』巻第29にも、681年(天武9)11月、天を隠して飛んだ大群の記述があります。

 針葉樹の枝に巣をかけ、5〜7個の卵を産みます。冬は主に脂肪種子を食べますが、夏は主に昆虫など動物質のものをとります。ナナカマドの実があったりすると発見しやすいです。
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