ジュウイチ

 十一。鳥綱ホトトギス目ホトトギス科。全長約32センチ、体上面は黒灰色、下面は淡赤褐色をしています。日本には夏鳥として渡来し、標高1000メートル前後の山地森林に多く、明るい所にはあまり出てきません。毛虫などをとって食べます。

 鳴き声は「ジュウイチー、ジュウイチー」と聞こえ、名はこの声に由来しています。また、慈悲心鳥(じひしんちよう)の名もありますが、これも鳴き声を「ジヒシン」と聞きなしたことに由来します。

 カッコウやホトトギスと同様、自分では巣をつくって繁殖せず、ほかの種の鳥に托卵します。托卵する主にな相手はコルリ、オオルリ、ルリビタキなどで、コルリと同じ青い卵を産みます。オオルリ・コルリの巣に卵を一個産み落とします。艀化したジュウイチの雛は仮親の卵を外に投げ出し、哀れな仮親の育雛を独占します。仮親は実子でもない雛が自身より大きく成長しても疑いもせずに餌を与え、立派に育て上げます。
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