コマドリ

 駒鳥。鳥綱スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科の鳥。駿馬のいななきの声に似てい るので駒鳥。ピイーンカラカラと鳴きます。亜高山帯に生息する夏鳥です。山 荘付近の広葉樹林帯には姿を見せませんが、浅間高原上部の樹林で鳴き声を耳にいたします。

 江戸時代には勇壮な声だとして武士に好んで飼われ、また、ウグイス、オオルリとともに鳴き声の美しい3名鳥の一つとされて、1970年代まで盛んに飼育 されました。雄は上面が赤褐色、頭部から胸は橙赤(とうせき)色、腹は汚白色。尾は橙(だいだい)色で、さえずる時には尾を立て、扇のように広げます。

 標高1000〜2000メートルの、ササが下草として茂った天然林にすみます。地上に巣をつくり、3〜5個の卵を産みます。ホトトギス科のジュウイチがしばしばこの巣に托卵(たくらん)します。主に地上で昆虫を捕食します。
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