ヤマドリ

 山鳥。鳥綱キジ目キジ科。日本特産種。♂125p・♀55p。雄は尾が40〜90センチと長く、全長は約125センチに達し、体重約1.5キロ、全身赤褐色で美しいです。雌はかなり小さく、尾長約20センチ、全長約55センチ、体重約0.8キロです。

 ヤマドリは平地から低山のよく茂った林に生息し、とくに谷に多いです。草原や明るい林を好む近縁のキジに対して、暗い場所を好み、スギ、ヒノキの造林地にも入ります。

 地上で、草の種子、木の実などの植物質、昆虫、クモなどの小動物をとるほか、高い枝やつるに止まって、ヤドリギの実やカシ、ナラなどの堅果を食べます。一夫多妻で、雌は交尾後、林内の地上の物陰に、木の葉や枯れ草を敷いた巣をつくり、7〜13個の卵を産みます。抱卵日数は約24日。抱卵と雛(ひな)の世話は雌のみが行います。あまり鳴きませんが、クククと低い小さな声を出すほか、雄は繁殖期にチュイッと鋭く鳴きます。外敵にあいますと、地上に伏せて隠れたり、飛び上がって渓谷を下り、または樹上の茂みに身を潜めます。
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