ラズベリーでは、あえて日本酒の頂点である大吟醸やワインのgrand vin は置いてありません。それぞれ芸術品とも言うべき逸品ですから、それに見合ったお料理やおつまみでないとふさわしくないと思うのです。

 その代わり、品数は多くはありませんがお手ごろでさらに味には自信がある酒類を充分吟味致しました。特選地酒は、県内の各蔵から日本酒本来の味である純米酒に限定して揃えました。焼酎は、工業製品のような甲類ではなく乙類の本格焼酎に限定。日本に合うワインは、赤をベースにしてそろえてございます。
その他にも、季節によって今月のお勧めワインや特選地酒をご紹介し、時には思わぬ掘り出し物もございます。

 さらに少しでも手軽に、お気軽にお飲みいただけますよう、価格もかなり抑えてご提供させていただいております。
ほとんどボランティアに近いご提供価格です。
ご賞味していただければご理解いただけると思いますが、他のところで召し上がれば10倍の金額が請求されると思います。ではなぜこのようなことをさせていただいてると言えば、私がたいへん日本酒を愛しているのと、世間で低価格でご提供されている日本酒があまりにまずいためなのです
コストや経費から考えれば商売として成り立たせるためには当然なのかもしれませんが、それでもあまりにひどい状況なのです・・・。
おいしい日本酒を召し上がることなく日本酒を嫌いになってしまう方も多々お見えになられます。私はこの状況にいつも悲しんでおります。

 現在、酒造メーカー、特に一生懸命作っている小さな蔵の経営がかなり厳しい状況になってきているのです。一時の日本酒ブームが消え、現在では焼酎に圧倒的に押されてきています。
日本酒は残念ながら焼酎のように何か(ウーロン茶や梅など)で割って味を変えて飲む事ができません。それだけ完成された味だからです。

 お茶会にお出しいたしておりますので、どうぞお泊りの際にお楽しみいただければ幸いです。
もしうちでご賞味いただいて、日本酒ファンになっていただけたらそれだけで私はうれしい限りです。


●コラム 群馬の自然と酒造り

 水 ・・・ 良い酒は良い水から生まれるいわれておりますが、群馬の水は上毛三山(赤城山、榛名山、妙義山)等を水源とし、清冽で豊かな水量を誇っております。水質は軟水が多くソフトな飲み口の酒ができているようです。

空 気・・・ 日本酒は良い環境で醸すことが必要です。上・信越の山々の雪雲の層を通り浄化された群馬の澄んだ空気は、酒を造る微生物群を純粋に育ててくれます。

気 温・・・ 良い酒造りの条件には、低温の環境が必要です。この低温で育成できる優良な微生物群が酒造りに関係して、おいしい酒を造りだすのです。群馬の酒造期間中の気温は低温で寒造りに最適です。

 これらの自然に恵まれ、さらに酒質のもう一つの決め手である良質な原料米の精米歩合(精米した白米の玄米に対する重量の割合)を惜しみなく低くし、手作りの伝統を守る優秀な杜氏の腕と努力により“おいしい群馬の地酒”が生まれるのです。


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